モトチャンプ
モトチャンプの概要
株式会社三栄が発行するモトチャンプは、原付やミニバイク、スクーターをメインの題材とした非常にユニークなバイク雑誌です。
創刊は1982年と長い歴史で、日本のバイクブームの最盛期から現在に至るまで、小排気量クラスのバイクを愛する多くの読者に支持され続けています。
多くのバイク雑誌が大型のスポーツバイクや最新のツアラーなどに紙面を割く中で、モトチャンプはあえて50ccから125ccクラスのいわゆる4ミニと呼ばれるジャンルや、日常の足として活躍するスクーターに特化しているのが最大の特徴と言えます。
毎月6日に発売されており、書店やコンビニエンスストアの雑誌コーナーでそのカラフルでポップな表紙を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
紙面構成も非常に若々しくエネルギーに溢れており、バイクを単なる移動手段としてではなく、イジって遊べる最高のおもちゃとして捉える視点が貫かれています。
特にホンダのモンキーやスーパーカブ、ヤマハのジョグといった名車に関する特集は定期的に組まれており、これらの車種に乗っているオーナーにとってはバイブル的な存在となっています。
また、新車のインプレッションだけでなく、最新のカスタムパーツのカタログ的な要素も強く、ページをめくるだけで自分のバイクをどうカスタムしようかという妄想が膨らむ構成になっています。
初心者からベテランのプライベーターまで、幅広い層が楽しめる情報が詰め込まれた一冊です。
モトチャンプの特徴
モトチャンプの最大の特徴は、なんといっても読者参加型の企画が豊富に用意されている点と、徹底したカスタム路線の追求にあります。
一般のバイク雑誌ではプロのライダーがサーキットで新型車をインプレッションする記事が主流ですが、モトチャンプでは街のバイクショップが製作したフルカスタムのマシンや、読者が自宅のガレージでコツコツと組み上げた自慢の愛車がグラビアを飾ることが多々あります。
また、スクーターの駆動系チューニングやボアアップエンジンの組み込み方など、かなりマニアックで実践的なメンテナンス情報が写真付きで詳細に解説されているのも特徴です。
失敗を恐れずに自分の手でバイクをバラして組み立てるDIY精神を大いに刺激してくれます。
さらに、モトチャンプが長年にわたって主催や後援をしている各種の草レースの存在も忘れてはいけません。
約50メートルの直線距離をいかに速く駆け抜けるかを競うミニバイクのドラッグレースなどがあり、全国から腕自慢のチューナーたちが集結してコンマ1秒を削る熱い戦いを繰り広げています。
こうしたイベントと雑誌の紙面が連動することで、単なる情報誌の枠を超えたひとつのコミュニティを形成しているのが、他の雑誌にはないモトチャンプならではの強みであり、大きな特徴です。
モトチャンプの魅力
モトチャンプがこれほどまでに長く愛され続けている最大の魅力は、バイクの楽しみ方は「排気量の大きさや価格に比例しない」というメッセージを常に発信し続けている点です。
大型免許を持っていなくても、何百万円もする高級なバイクを買えなくても、原付やミニバイクがあれば無限の楽しみが広がっていることを教えてくれます。
お小遣いを貯めて買った数千円のパーツを取り付けて、最高速が数キロ上がっただけで飛び上がるほど嬉しかったあの頃の純粋な気持ちを、大人になっても持ち続けさせてくれるのがモトチャンプという雑誌です。
誌面に登場するカスタムマシンたちは、時に常識を覆すような奇抜なアイデアや、とんでもない時間と労力をかけた情熱の結晶であり、見ているだけでもワクワクが止まりません。
また、近年ではスーパーカブをベースにしたアウトドアやキャンプツーリングの提案など、時代に合わせた新しいミニバイクの楽しみ方も積極的に取り入れており、常に進化を続けています。
さらに、付録としてステッカーや特製の小冊子がついてくる月もあり、コレクター心をくすぐる仕掛けも用意されています。
手のひらサイズの小さなエンジンに込められた奥深い世界と、それを囲んで笑顔になる大人たちの姿が毎号詰まっており、バイクの根本的な面白さや自由さを再確認させてくれるのが、モトチャンプの大きな魅力なのです。
