ホンダCB400SFシリーズの歴史 前編
ホンダCB400SFシリーズ1992~1994年モデル
ホンダCB400は、1992年に始まったホンダの人気シリーズです。
走りとデザインの良さが受けて、スポーツネイキッドの分野で革新的な支持を集めることになります。
1992年に登場したモデルは、最大出力が53PSで車両重量は192kgというものでした。
燃料タンクの容量は18lとなり、ツーリングにも耐えられるボリュームのある容量が特徴的です。
このタンクはデザイン面でもアクセントとなり、存在感を高めるのに貢献しています。
無駄のないパーツ構成のおかげで、実用的で飽きの来ないデザインが実現しているのもポイントです。
1994年には、他社のネイキッドを意識したモデルが登場します。
特にエンジン特性を調整しているのが特徴で、低速から中速にかけてのパワーを高めています。
これにはエンジンの燃焼室の調整やマフラーの変更が大きく影響しています。
発進時からの力強い加速と、コーナーの抜けの良さといった走行感覚の高さはスポーツネイキッドとしての魅力を高めます。
ホンダCB400SFシリーズ1995~1997年モデル
1995年になると「バージョンR」が発売されます。
カウルデザインが特徴的なモデルで、レーサースタイルで今から見るとレトロな感覚も与える構造となっています。
フレームの補強によって剛性が高まり、よりコーナーでの安定感が出てきます。
当時の最新技術を駆使しているのも特徴で、PGM-IGという電子制御システムを搭載しています。
パワー自体は53PSと今までのモデルと変わりませんが、全体バランスの高さによってよりスピードを出しやすいマシンに成長しています。
1996年と1997年には「バージョンS」も登場します。
基本構造は同じですが、カウルを取り払いシンプルなネイキッドスタイルとなっています。
また、ブレーキ周りの多少の調整をして、シンプルな走りができるようにしています。
マイナーチェンジによってシートやテール側のカウルの変更がなされています。
特別エディションも発売されていて、ホンダCB400SFシリーズのバリエーションが増えていく年となりました。
ホンダCB400SFシリーズ1998年モデル
1998年モデルは、ホンダの50周年記念モデルとして発売されました。
ホンダファンにはたまらないクラシカルなカラーリングが注目を集め、デザインもスペックもこだわり抜いています。
たとえば、サスペンションのリア側にはレッドペイントのパーツを使っていて、スポーティーな雰囲気を高めています。
他のモデルとは違うキーを特別に作るなどして、記念モデルとしての特別感を出しています。
スペックなどは大きく変わっていませんが、やはり記念モデルだけあった人気が出たバージョンです。