ホンダCB400SFシリーズの歴史 後編

1999~2003年までのホンダCB400SFシリーズ

1990年代終わりになると、絶大な人気を誇っていたホンダCB400SFシリーズも、他社のレベルアップによって競争力が落ち込み始めます。
特に、スポーツ特性やインパクトのあるデザインという面での変化が求められていきます。
そこで、1999年にホンダが誇る「ハイパーVTEC」を初めて搭載しました。

自動車に使われるホンダならではのエンジン機構とその特性は、バイカーたちの注目を集めることに成功します。
従来モデルとはエンジンだけでなく、サスペンションやフレームなども変更し、全く新しいホンダCB400として登場しました。
それに伴い、デザインもさらにアグレッシブな顔つきとなります。

2001年には、デザイン面での進歩が見られます。
特にカラーオーダーができるようになったのがポイントです。
ボディーとホイールのカラーリングをいくつもの組み合わせから選べるようになって、より自分らしい一台を作れるようになったのです。

2002年になると、エンジンを改良した新モデルができます。
バイク用のハイパーVTECの性能を高めた「スペックⅡ」となり、通常の走りでもVTECの伸びの強さを感じやすい特性としています。
2003年にはさらにこれを「スペックⅢ」として、さらに走行性能を押し上げることに成功しています。

ホンダCB400SFシリーズの2005年から2007年モデル

2005年には「スーパーボルドール」モデルが発売されます。
今までのシンプルなネイキッドとは多少毛色が異なるハーフカウルを持つモデルです。
これは、長距離ツーリング、特に高速道路でのタンデム走行を意識したものとされています。
高速道路は今まで二人乗りが禁止されていましたが、この時期から解禁となったことによる変更と見られています。

そして、2007年にはこの「スーパーボルドール」を進化させたニューモデルを投入します。
3Dマップを搭載したハイパーVTECとし、「Revo」という名称で送り出します。
エンジンの構造が変わったことにより、見た目も変化しています。
また、マフラーなどの材質を変えたことで全体の雰囲気も違うものとなっています。

ホンダCB400SFシリーズの2014年から2019年モデル

2014年にはLEDライトの搭載やカウルの変更などをした新しいモデルが出ています。
装備面でも便利な機能がぐっと増えて、標準でETC搭載やグリップヒーター内蔵、ABS搭載モデルなども設けられました。
2017年にはスーパーフォアシリーズにもLEDライトが使われるようになります。
そして、2018年ころからすべてのグレードでABSが標準装備となり、ETCなどの装備も多くのモデルで標準として着いてくるようになります。