バイク最盛期の日本【60~80年代】
日本のバイクの魅力
あまり、ご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、日本は世界随一のバイク大国なんです。
それは、世界のバイクの売上高を見れば一目了然。
世界のバイクシェアNO.1はホンダ、続いて2位にはヤマハのバイクが入り、TOP10の中にはカワサキやスズキが名を連ねています。
このように、現在日本のバイクは、人気売上とともにトップクラスで、日本のバイク大国が大げさでないことがお分かりいただけたはずです。
しかし、当初から日本のバイクに人気があったわけではありません。
創成期には、二流のレッテルが張られていた日本バイクですが、それからの変遷と日本のバイクの魅力を語っていきましょう。
1960年代バイクの特徴
日本人の技術力は、もはや宇宙レベルにも達するといわれていますが、ことモノづくりに関しては昔から定評がありました。
一時期日本人は、サルまねがうまい民族だと揶揄されていましたが、日本のモノづくりと技術力は、決してサルまねだけでないことは歴史と実戦で証明してきました。
バイクの分野も、他国の技術のコピーから始まりました。
しかし、コピーだけに終わらず、そうした技術をたたき台にし、新たな技術を生み出したのが、この1960年代バイク最大の特徴です。
その証拠に、この時代の名車は多く、ホンダスーパーカブを始め、ヤマハTrail 250/カワサキ500SSマッハⅢなど、時代の主役となったのは、高性能2ストロークエンジンでした。
1970年代バイクの特徴
60年代には、優れた技術力で、数々の名車を生み出してきましたが、それはあくまでも日本での評価です。
つまり、小型バイクの分野では、世界に全く見向きされなかったのが現状でした。
しかし、70年代に入ると、その様相は2台のバイクの登場で一変することになりました。
まず、1台目はホンダCB750フォアの登場、そしてもう1台はZ1の愛称で知られるカワサキの900スーパーフォアでした。
この2台は、これまでの日本バイクのイメージを覆しただけでなく、大排気量車で並列四気筒エンジンという共通項があります。
精密なメカニズムと高出力を誇り、それまで欧米メーカーの独占場だった、大型バイクの世界を席巻することになったのです。
1980年代バイクの特徴
日本バイクの最盛期ともいえるのが、この1980年代に登場したバイクたちです。
オールドファンには、とても懐かしく感じる80年代ですが、空前のバイクブームが訪れたのもこの頃です。
80年代に生まれたバイクは、今もなお高い支持を得ている名車も数多く、現代のバイクと比べても基本性能にそん色はありません。
『ホンダ』
・CB750F ・CBX400F (空冷4ストロークDOHC4気筒)
『カワサキ』
・Z1000R(空冷4ストロークDOHC4気筒)
・ Z1300 (並列6気筒エンジン搭載)
『ヤマハ』
・RZ 250 (水冷2ストローク2気筒)
『スズキ』
・GSX1100S KATANA (空冷4ストロークDOHC4気筒)