バイクのリサイクルと中古車事情について
バイクも家電や自動車のようにリサイクルできるというのはご存知でしょうか。
国内のバイクメーカーがセーフティーネットとして二輪車リサイクルシステムに取り組んでいます。
しかし、二輪車リサイクルシステムは知名度が高くなく、買取業者や個人間などで中古車として売買するケースがほとんどです。
今回はバイクのリサイクルと中古車事情について解説します。
二輪車リサイクルシステムとは
2004年10月1日から開始した対象バイクであれば、廃棄時に処分費用がかからないシステムです。
国内4社と輸入事業者(外国メーカー)12社が中心になって取り組んでいます。
あらかじめ販売価格にリサイクル費用(4,000~6,000円)を加える形で予算をねん出しており、このおかげで無料でのリサイクルが可能となっています。
利用するには
指定取引所に持ち込むことで、無料で処分してくれます。
しかし、市町村・陸運に登録されているバイクをリサイクルすることはできません。
廃車を確認できる書類(廃車受付書や返納書、本人確認書類)が必要です。
指定取引所に持っていけない場合は、取扱業者に代行は可能ですが運搬費用を請求される可能性があるので注意してください。
指定取引所に持ち込まれたバイクは材質ごとに分解されリサイクルされます。
実際に利用されず中古車市場へ
二輪車リサイクルシステムはほとんど利用されていません。
廃車するにはもったいないと考える人が多く、買取業者に売却するケースがほとんどです。
リサイクルというよりリユース(再使用)されています。
不動車や事故車も買い取る業者もあり、動かなくても部品として保管または売却されるのです。
また、それ以外にもアジアに市場があるため、日本ではお金にならないバイクでもアジアではお金になります。
リサイクルに出すくらいなら売るという意識がユーザーだけではなく、バイク業者も同じ意識なのです。
そのため、外国メーカーは2020年を持ってリサイクル共同事業から撤退することになりました。
国内メーカーは継続する意思を示していますが、アジアへの輸出ができなくなる事態を考えてのようです。
アジアではバイクが交通の手段ですが、経済発展していくとかつての日本のように車へシフトしていきます。
そうなる前に今の内に備えておく必要があると考えたというわけです。
バイクはリサイクルではなくどのような状態でも価値があるため海外へ輸出されているのが現状です。