「スーパーカブ」の歴史

1960年代スーパーカブの概要

ご存じの通りスーパーカブは、本田技研工業が1950年代から製造し始め、今もなお売れ続けているオートバイの名称です。
実はこのスーパーカブ、本来は自転車に取り付ける、補助エンジンキットの通称だったんです。
その後ホンダは、バイクそのものを発売するようになり、爆発的なヒットとともに「カブ」の愛称で世間に親しまれるようになりました。

『スーパーカブの特徴』
・燃費性能良好
・耐久性に優れた空冷4ストロークSOHC単気筒エンジン搭載
・自動遠心クラッチシステム
・左足で操作する変速ペダルがシーソー式
・乗り降りが容易な低床バックボーンフレーム
・足元への泥はねや走行風を軽減させる大型の樹脂製レッグシールド

1970年代のスーパーカブ

最近は、テレビアニメでもスーパーカブが主役になるなど、いまだ健在のスーパーカブ。
発売当初から、これまでになかった技術が取り入れられ、また故障しにくいという事からも、爆裂的な大ヒットとなりました。
初代は50年代に登場したスーパーカブですが、その後どう変化していくのかが気になるところです。

1970年代後半に発売されたスーパーカブC50は、これまでの安定走行と力強い低中速トルク、さらにチェンジしやすいシフトパターンなど、細かな改良を施され、配送業の足として大活躍します。
排気音も静かで、まさに世界の実用車といってよいほどの仕上がりになりました。

1980年代のスーパーカブ

80年代に入ると、少し毛色の変わったスーパーカブが発売されます。
それまで、郵便局や新聞の配送など、ビジネスバイクとしての確固たる地位を得ていたスーパーカブ。
見た目もガラッと変わったスーパーカブ「CT110」は、新感覚のモデルとして「ハンターカブ」の愛称で、若者たちに親しまれました。

CT110は、見た目もお洒落になり、トレッキングバイクとしての位置付けがなされたカブでした。
そして、従来のスーパーカブも健在で、エンジンの一部改良が施され、ギヤ比の変更などにより、最大トルクと登坂能力も向上。
「スーパーカブ50スーパーカスタム」として、より安定性が高くなりました。

1990年代のスーパーカブ

未だ進化し続けるスーパーカブですが、現在注目のマシンが「C100 BIZ」と「WAVE」です。
残念ながら、C100 BIZはブラジル仕様車、WAVEは中国仕様車と日本で発売される予定は、今のところなさそうです。
ざっくりとこの2台のことをご紹介すると、デザインがスポーティーで、かなりお洒落なバイクに仕上がっているという点です。

ステップこそないものの、スクーターにより近いモデルとなっています。
もちろん、従来までのモデルも健在で、「スーパーカブ50スタンダード」として、低燃費や低オイル消費などの経済性や、耐久性と静粛性に優れているのは、言うまでもありません。