タイやロックをさせないブレーキングのコツ
ABSの義務化はご存じ?
バイクに乗られる皆様なら、当然バイクの基本操作はよくご存じのことでしょう。
バイクの基本動作とは、進む/曲がる/の三つで、どれもがバイクを運転する事において、必要不可欠な基本的な操作です。
今季一番重要なのは「止まる」動作で、早過ぎても遅過ぎてもダメで、ましてやよそ見をしていては、止まることさえできません。
止まるの動作で、必要不可欠なものがブレーキの存在です。
バイクや車に乗られる方なら、ABSと呼ばれるブレーキシステムの事は聞いたことはあるはずです。
2018年10月から、126cc以上のバイクについて、新車納品時にABSの搭載が義務化されました。
また、125cc以下の原付二種には、ABS及びCBSが搭載必須となっています。
バイクのブレーキについて知ろう
現在126cc以上の新車バイクについては、ABSの搭載が義務化されていますが、皆さんはABSののことをどれだけご存じでしょうか。
ABSとは、アンチロック・ブレーキ・システムの略称で、急ブレーキをかけた時でも、タイヤをロックしない仕様になっています。
なぜロックしないのか、ABSの仕組みを詳しく見ていきましょう。
・強くブレーキを踏みこむ
・車輪速センサーがロックしそうなタイヤを検知する
・減圧用のバルブが開き、余分な油圧をポンプで吸い上げ、ブレーキを弱める
・ブレーキが弱まりタイヤが再回転する
・減圧用のバルブを閉じ、ポンプで油圧を送り出してブレーキを強める
こうした動作を繰り返し、バイクが十分減速するまで、この動作が延々と繰り返されます。
ブレーキの種類は三つある
バイクも四輪車と同様に、AT車とMT車があることはよくご存じのはずです。
オートマチックのバイクは、左右の握り口のレバーで右レバーがフロントブレーキ、左レバーがリアブレーキとなっています。
MT車の場合、左のレバーがクラッチになっていますので、代わりに右側のフットペダルがリアブレーキになります。
また、AT車の場合は、スロットルを戻すことにより、自動的にエンジンブレーキがかかるようになっています。
MT車の場合、ギアを落とすことにより、より強いエンジンブレーキをかけることができます。
つまり、バイクには、前輪ブレーキと後輪ブレーキ、そしてエンジンブレーキの3種類のブレーキあるわけです。
ブレーキの特性とかけ方のコツ
ブレーキシステムと、バイクにどのようなブレーキの種類があるのかが分かったところで、次は基本的なブレーキのかけ方を再度チェックしておきましょう。
まず、前輪のフロントブレーキについてですが、もっとも制動力が強いため、主にバイクを停車させるときに使います。
次に後輪のリアブレーキですが、制御力はフロントブレーキよりも弱いものの、走行時のバイクの姿勢を安定させるのに役立ちます。
次に、エンジンブレーキは、全体的なスピードを落とすのには役立ちますが、急停車には向いていません。
ブレーキのかけ方としては、エンジンブレーキでまずスピードを殺し、リア/フロントのブレーキうまく活用し、バイクを停車させていきましょう。